
たまには帯の紹介を
ご無沙汰しております。
梅雨が明けた途端に、夏らしい暑い毎日です。
蝉の大合唱も もう間もなく始まります。
初夏ぐらいから、ぽつぽつ仕入れた帯を紹介していきます。
まずは、博多の西村織物さんの帯から
右上の白は、紗八寸名古屋帯 波筏(なみおさ)です。
波のように美しくうねる輝く織り柄ですが、筬とは機織の付属具です。実際に見せてもらいましたが、たて糸を打ち込むための装置が波打っているのです。だから美しいうねりが生まれています。
私は軽やかなワンピースを連想しました。帯ですが、お着物をグンと引き立てます。夏のお嬢さん、貴婦人のように。
その下は、単衣八寸名古屋帯 粗紗 透迷鈿(とうめいでん)です。
単帯といいますと、ほぼ今は通年帯と解釈してよい と番頭さんに伺いましたが、このお色は春夏向きでしょう。
やはり、濃い紫地の小千谷ちぢみに合わせてお嫁に行きました。最後は、私の一目ぼれ。 だいたいはときめいて仕入れておりますが(笑)
紗八寸名古屋帯 浮遊 2021年の新色
博多織伝統技法の一つ、もじり組織技法」を駆使し、起伏に富んだ立体感のあるテイストと、少ない力で締めやすい、
しなやかな風合いです。なんといっても、この糸の色の並び方に目が釘付けでした。
圧倒的なテキスタイル感! けっしてキモノのジャマはせずキモノ姿は格段スタイリッシュに。
例えば、コンクリートやガラスの建造物の無機質な中で埋もれない存在感かな。
と、想像をかきたてる日本の伝統工芸は未来進行形です。
先日、西村織物さんのインスタライブで紹介されていましたので、ここへの掲載許可を頂きましたので、
よろしければ是非ごらんくださいませ。
西村織物https://www.instagram.com/tv/CQhz3VRJ-fm/?utm_medium=copy_link
帯地価格は、波筬 90,750円
浮遊 96,250円 です。